金魚が家にやって来た(中編)
そうこうするうちに、老夫婦が何やら熱帯魚をペットコーナーで購入しているようだった。私は、いったいどんな風に魚をもって帰るのか気になって金魚くださいと言い出せない状態だったので、これ幸いと少し観察することにした。
そうすると、その若い男の店員は、魚を水の入った袋に入れ、プシューと酸素を注入した後、クルクルと手馴れた手つきでゴムで口を閉じたかと思うと、袋を新聞紙で包んでカチャッと伝票をつけた。そして、老夫婦はそれをレジに持っていくようだった。
「なるほどそうかぁ」と初めて魚の処置を知った私は、少し安心し、ようやく金魚を飼う決意が固まったのであった。そして、和金たちと出会うことになる。(つづく)
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